confront 工事部 部長

デザイナーと意見を出し合いながら
1軒1軒個性の異なる空間を創り上げる
デザインに忠実に。そして、納期はきちんと守る

m.d.f 工事部 部長 湯川 寛を

洋服店、靴店、飲食店、病院と
自分たちの手でどんな空間も変幻自在

工事部では、現場におけるスケジュールなど施工管理をはじめ、クロスや床を張ったり、壁を立てたり、時には簡単な家具をつくったりと実際の施工作業を行っています。要は、デザイナーがデザインしたものを忠実に再現する。それに尽きます。現在、洋服店、靴店、飲食店、美容整形外科、カフェなど10件近くの物件を同時進行で進めています。
そもそもこの仕事をしたいと思ったのは、小学校の時のこと。近所で家を建てている大工さんを見て「かっこいいな」と思って、自分もこの道を目指すようになりました。大工さんとはなかなか縁がなかったのですが、店舗やビルなど建物内部の天井や壁を作る軽天工事の会社から「やってみるか」と声が掛かって。気が付いたら、30数年この仕事一筋。この仕事は、何年やってもおもしろいですね。何がおもしろいかって、店舗にしても住宅にしても何もない空間から形ができるんですよ。外側の箱しかない状態から、自分たちが手を入れることで、どんな空間にも変幻自在してしまう。とてもやりがいを感じます。

デザインは柔軟性があって好き
納期を守りつつ、デザインを忠実に再現

mdfデザイン画

ここに入社する前は、現場は現場の作業なんですが、会社に勤めていたこともあるし、自営でやっていたこともあります。30数年この仕事をやっていると、いろんな会社とお付き合いがありました。ここの社長もその一人。たいていの場合は、仕事上の付き合いで終わるんですが、ここの社長とは家族みたいな感じの付き合いになって。「いつか一緒に仕事がやりたいね」と話をしていたのですが、社長が会社を立ち上げることになって。「この際、一緒にやりましょう」と、漠然と話していたことが本当になってしまった。縁ですね。
自営でやっていた時は、デザインが完成した状態でどこからか仕事の依頼が来るのですが、ここだと、デザイナーと一緒にお客さんと直接打ち合わせをすることもあります。一人一人、人間が違うように、1軒1軒、店の個性が全く違う。それを目の当たりにしています。デザインは柔軟性があって、とても好きですね。彼を見ていると、単なる仕事ではなく、本当に好きでやっていると感じがいつも出ています。夢中になって好きでやっているからこそ伸びる。なによりも若いし、彼には伸びしろを感じます。普通、現場では、デザインを見ながら現場の人間だけで創り上げていくんですが、この会社だとデザインを描いた人間が常に近くにいて、一緒に創り上げていく感じ。「これは違う。もっとこうしてほしい」って、彼は若いけど自分の意見をちゃんともっていて、その都度言ってくれるからやりやすい。とにかく、彼のデザインに忠実に。そして、納期をきっちり守ることが、現場では一番重要なことです。

後世に残る仕事がしたいという思いがあって
真面目で素直な子なら、やっていける

夢というか目標は、どこかに「福岡なら、この店舗」っていうぐらいオシャレで、一度行ってみたいとみんなに魅力を感じてもらえて、後世に残るような仕事をすることです。彼が一生懸命描いた図面を自分たちが忠実に形にして、その自分たちが手掛けたものが何十年も残っていく。そういう店がいっぱいあると、自分の仕事をいつでも見ることができるから、引退しても楽しいですよね。まだまだ引退は先の話ですよ。これから、若い従業員が増えていくと思うんですが、仕事に対して真面目で、やっぱり後世に残る仕事がしたいと同じ思いを持っている人間に来てもらいたい。それに、仕事は仕事と割り切るのではなく、会社に対して、仕事をする仲間に対して愛情を持ってくれる人間であってほしい。経験がなくても、人の話をきちんと聞いて素直な子なら、大丈夫。あとは、自分の今までの経験、知識をしっかりと教えていきますから。

軽天工事:完成したデザインを忠実に再現する
時には、お客様との打ち合わせに同行

株式会社confront

基本的に軽天工事(厚みが0.5mmの薄い鉄板を用いて天井や壁の骨組みを造る工事のこと)がメインですが、現場の人間としてデザインの打ち合わせに同行する場合があります。「壁や床の構造上、こういう造りは難しいのですが、こうしてはいかがですか?」などと現場の立場から、臨機応変にアドバイスをするためです。現場の人間とデザイナーと共通認識を持って仕事を進めて行くのが重要です。もちろん、時には軽天工事のみをお引き受けすることもあります。

デザインを具体的なカタチにしていく

デザインがようやく完成したら、現場の人間の出番です。クロスや壁を張ったり、壁を立てたりする軽天工事がはじまります。どんどんどんどんデザインが具体化していきます。店のサイズに合わせるため、詳細なサイズを割り出してデザインした家具製作が必要な場合、自分たちでできる簡単な家具であれば、現場で作ってしまいます。

できない軽天工事は、ありません

軽天工事で重要なことは、デザインに忠実で丁寧な仕事。そして、納期を守ることです。今まで手掛けた物件は、洋服店、靴店、飲食店、病院など大小中と規模もさまざま。いろんなお店に対応できる技術力には自信があります。